今年も 持続可能な開発報告書2024
(Sustainable Development Report 2024)
が、SDSNからプレスリリースされました。
さてさて我が日本は、、、
18 位(167か国中)
昨年の21位から3ランク順位が上がりましたが、手放しで喜べる状況ではありません。
もっと加速度的に改善しないと、2030年までの達成はとても難しいのです。
上位7か国の顔ぶれは前年と同じ。
1 フィンランド 86.4(1)
2 スウェーデン 85.7(2)
3 デンマーク 85.0(3)
4 ドイツ 83.4(4)
5 フランス 82.8(6)
6 オーストリア 82.5(5)
7 ノルウェー 82.2(7)
※()内は前年度順位
順位の上下はあくまで目安です。
上位は欧州の国々が占めていますが、スコアの増減はほとんどありません。
もちろん、まだまだ改善の余地はあるのですが、地球全体を考えると、下位の国々の一層の努力が必要となってきます。
結果的には、
【達成済み】 なのは1つしかありませんでした。
・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
そのほかは下記の通り。
【課題が残る】
・目標1 「貧困をなくそう」
・目標3 「すべての人に健康と福祉を」
・目標4 「質の高い教育をみんなに」
・目標6 「安全な水とトイレを世界中に」
・目標16「平和と公正をすべての人に」
【重要な課題がある】
・目標2 「飢餓をゼロに」
・目標7 「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
・目標8 「働きがいも経済成長も」
・目標10「人や国の不平等をなくそう」
・目標11「住み続けられるまちづくりを」
・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
◆ 個別スコア ◆
1位のフィンランドとの比較
報告書では、
「SDGsの17目標の下にある169のターゲットのうち、2030年までに達成できそうなものはわずか16%しかない」
と記されています。
2020年以降停滞しているのです。
「レジ袋を有料化したってムリじゃん」
はい、その通りです。
それだけでは、ムリなのです。
でも、何かを変えなければ、
元の状態に戻れなくなる
ポイント・オブ・ノーリターン
は どんどん近づいてきます。
いま、その瞬間にも!
「SDGs」に限らず、
「ルール」「施策」「目標」等にとって
一番怖いのが 形骸化 です。
本来の目的が、見栄えの良い「過程」に
すり替わってしまい、
実態が伴わなくなってきているのです。
いわゆる、みせかけだけのSDGs
「SDGsウォッシュ」 です。
⇒https://yoicoto.com/column/sdgs-washing/
諸悪の根源である人間が、
いち動物として
地球に対する責任を果たすために、
レジ袋という
小さな小さな問題提起であっても、
それが大きな大きな気付きと
意識改革になれば、
きっと、
ポイント・オブ・ノーリターンは、
遠ざかっていくのではないでしょうか。
変えるための
何かを
始めて欲しい
地球と地球上の
すべての生命からの
切なるお願いです
【出典・参照画像】
Sustainable Development Report 2024
⇒https://dashboards.sdgindex.org/