コロナ禍を経験して思う、 「鳥インフルエンザ」

コロナ禍を経験して思う、 「鳥インフルエンザ」

毎年恒例のように「鳥インフルエンザ」のニュースを耳にする。
  <〇〇万羽殺処分>

その度に、殺処分方法が気になると同時に、
国はどうして飼育環境を改善するよう畜産業界に対して厳しい指導や対策を講じないのか、疑問に思ってしまう。
コロナ禍を経験したあとだとなおさらだ。

コロナ禍で、
「密閉:閉ざされた空間を避けること」
「密集:多くの人が同じ場所にとどまらないこと」
「密接:近距離での会話をしない」
という「三密」が叫ばれていたではないか。

ウイルスに負けないよう
 免疫力を高めるために適度な運動を、
 バランスのとれた食事を、
といっていたではないか。

なぜ、それを家畜の飼育環境に対して行わないのか。
鶏でも同じでは?
鶏だけでなく、豚も牛でも同じでは?

密飼いは防止されているようだが、基準がゆるゆる。
さらに、なんと自己チェックで報告OKだそう。
 基準を遵守していません!
なんて自己申告する人、いるか??

殺処分に対しての補助金や速やかに殺す方法を講じることも大事だが、
なによりまずは予防策として畜産環境の改善を重視すべきではないだろうか。

食べられるために生まれ、過密過酷な環境下で飼われ、
ウイルスに感染しているかもしれないから殺すって、
あまりにも勝手すぎやしないだろうか。
食べるために殺生するのだから、
せめて生きている間の環境は整えてあげたいと切に思うのです。

更に、更に、
生乳が余っているから乳牛を殺処分で1頭当たり15万助成金がもらえる政策ができました。

自分たちの失政を棚に上げて、この国は、こんな政策しかできないの??
酪農農家の方々がたいへんなのは理解しています。
その酪農農家の方々の心も踏みにじるこの短絡的な施策。

こんなお上の国にいて、そりゃ、出生率もさがりますよ。

なぜ最大4万頭の乳牛の殺処分が必要? 元農水省官僚「農政の失敗。それを国民が負担」【ワールドビジネスサテライト】
(テレ東BIZ 3/2配信)

https://news.yahoo.co.jp/articles/62b5dfa48eb8b2871a26a7065498dcd1ee5c5f6a

『工場式の畜産は、農業の産業化に不可欠な原動力だ。その容赦なき拡大は、気候変動、森林破壊、生物多様性の喪失、人権侵害などを引き起こすが、大本の原因は、安価な食肉を求める先進諸国の不健全な需要による。』
(「工場畜産」の爆発的拡大が生む百害 東洋経済ONLINE2014/9/7)

https://toyokeizai.net/articles/-/46919

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NPO法人アニマルライツセンター
H5N1鳥インフルエンザでわかる工場畜産の限界

https://www.hopeforanimals.org/broiler/h5n1/

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