「エシカル」「サスティナブル」って言葉からどんなイメージを持ちますか?
「エコ」という言葉も流行りのように言われた時期がありました。
最初に、これらの言葉の意味をちょっと復習しましょう。
<引用:Weblio辞書>
【エコ:Ecology】
生態学、生態、(生態学的にみた)自然環境
【サスティナブル:Sustainable /Sustainability】
支持できる、持続できる、耐えうる/持続可能性、サステナビリティ
【エシカル:Ethical】
倫理的な、道徳上の、倫理学的な、倫理学上の、道徳基準にかなった、道徳的に正しい
SDGsもそうですが、それぞれいろいろな解釈ができます。
さて、これらの言葉から生まれるイメージですが、私の周りの人に聞いたところ
「我慢!」「辛抱!」
がダントツでした。
「大切なことはめんどくさい」って誰かが言ってました。
よいことをするのってめんどくさいのでしょうか。
よいことをするのって我慢が伴うのでしょうか。
こんなご時世だからこそ、こころがポッとあたたくなるようなことが必要だと思います。
エシカル消費って、ホントは簡単なことです。
まずは、お店で商品を手に取る時、「安くなっているから」とか「いつも買っているから」だけでなく、
その商品を作っている人のこと、
その商品を作るための地球環境のこと、
ちょっとだけ別の目線でその商品を見るだけで、すでにエシカル消費の第一歩に入っているのです。
普段何気なく使っている、食べている商品にもストーリーがあります。
そのストーリーを思い、その商品を買うだけで誰かのなにかの役に立っていると思えること、みんながそう思う習慣が広がれば、本当の意味でエシカル消費があたりまえの社会になると思います。
エシカルは身近で、普通のことです。
世界には、貧困、気候変動、環境汚染、人権問題など早急に解決しなければならない課題がたくさんあります。
なにから初めていいのか分からないのが正直なところです。
→エシカル消費とは:消費者庁ホームページより
「まずは、知ってほしい」
エシカル消費にはたくさんのテーマがあります。
自分ができることもたくさんあります。知ることだけでも、とても大切です。
小さな一歩ですが、
ちょっとした意識をみんなが変えてみるだけで、たくさんの一歩が生まれます。
一つの商品が世界に繋がっていると思うと、自分もストーリーの一員になったような、楽しい気分になりませんか。
ほら、「我慢」なんて言葉は思い浮かばないでしょ。
大切な自分の地球ですから。
エシカル消費とSDGsの「目標12 つくる責任つかう責任」とのつながり
SDGsの17の目標のうちの12番目、「つくる責任つかう責任」は、私たち消費者にも持続的な消費生活を求めた目標です。
人や地球環境などに配慮したエシカル消費の考え方は、この「目標12:つくる責任つかう責任」の達成につながると思います。
さらに、
エシカル消費の代表的なフェアトレードの考え方は、
目標1「貧困をなくそう」
目標2「飢餓をゼロに」
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
目標8「働きがいも経済成長も」
目標10「人や国の不平等をなくそう」
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
目標15「陸の豊かさも守ろう」
などの、目標に対しても貢献していると言えます。
消費者庁によるエシカル消費の「5つの配慮」:例
<人への配慮>
・障がい者の支援につながる消費を選ぶ。
<社会への配慮>
・発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に取引されたフェアトレード商品を選ぶ。
<地域への配慮>
・地産地消によって地域活性化や輸送エネルギーを削減のため、地元の商品を選ぶ。
<環境への配慮>
・リサイクルや資源保護などに認証のあるエコ商品を選ぶ。
<生物多様性への配慮>
・認証ラベルのある商品を選ぶ。
◆ MSC認証:海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物
◆ FSC森林認証:適切に管理された森林資源を使用した商品
◆ RSPO認証:環境への影響に配慮した持続可能なパーム油仕様の商品