今年も
持続可能な開発報告書2023
(Sustainable Development Report 2023)
が、SDSNからプレスリリースされました。
(6月21日発表)
TOP3は、
1位 フィンランド
2位 スウェーデン
3位 デンマーク
3年連続の不動の結果です。
北欧諸国は常連、上位10カ国をヨーロッパ諸国が占めています。
さてさて我が日本は、、、
21位(166か国中)
昨年からさらに順位を落としたことになります。
過去4年を見てみると、
2019年:15位
2020年:17位
2021年:18位
2022年:19位
と、みごとな下降線。
評価の点数はちょっとですが増加しているのですが、
他の上位の国が日本の10倍以上 頑張ってる感があります。
特に日本と違い、企業と行政の努力が如実に見てとれます。
将来の地球環境に影響のある下記の4項目はなかなか改善の方向にいきません。
GOAL12:つくる責任 つかう責任
GOAL13:気候変動に具体的な対策を
GOAL14:海の豊かさを守ろう
GOAL15:陸の豊かさも守ろう
また、今回特に目立つのは、
5 ジェンダー平等
最低評価です。
何といっても政治分野においては下から8番目というヒドイ状態です。
ちなみに、日本の国会における女性の議席数 9.7%に対し、
1位のフィンランドは 46.0%でした。
下の図は、日本の各GOALの状況の傾向がまとめたられたもので、各GOALのアイコンの色は下記の状況を示しています。
緑:達成できている
黄:課題が残っている
オレンジ:重要課題が残っている
赤:最重要課題が残っている
矢印は下記の内容にて傾向を意味しています。
緑:順調・達成を維持
黄:適度に向上している
オレンジ:停滞している
赤:悪化している
グレー:不明
「SDGs」に限らず、
ルールや施策、目標にとって
一番怖いのが形骸化です。
特に、努力による指数で
評価の基準が左右される場合、
本来の目的が見栄えの良い
「過程」にすり替わってしまい、
実態が伴わなくなっていることは
少なくありません。
以前のブログで、
SDGsウォッシュ
(みせかけだけのSDGs)
を取り上げましたので、
今一度ご覧いただけますでしょうか。
⇒https://yoicoto.com/column/sdgs-washing/
たしかに
SDGsの17のゴールの中には、
そもそも到達不可能かもしれない
という目標があることは、
当初から指摘されてました。
こんな声も聞こえます。
「レジ袋を有料化したってムリじゃん」
はい、その通りです。
それだけでは。
でも、
元の状態に戻れなくなる
ポイント・オブ・ノーリターン
⇒https://yoicoto.com/news/pon/
その瞬間に、
地球は確実に進んでいます。
諸悪の根源である人間が、
いち動物として
地球に対する責任を果たすために、
そのレジ袋という
小さな小さな問題提起によって、
大きな大きな気付きと
意識改革になれば、
きっと、
ポイント・オブ・ノーリターン
は、遠ざかっていくのでは
ないでしょうか。