「エクセルギー」?ってなんだぁ??

「エクセルギー」?ってなんだぁ??

「エネルギー」は、何かするときに必要な力ですが、
エネルギーは100%使用されるわけではなく一部だけが使われており、残りのエネルギーはどこかへ拡散されていくのだそうです。

エネルギーがもつこの拡がりや散らかりを引き起こす能力のことを「エクセルギー」というらしい。
で、この拡がりや散らかりの力(エクセルギー)を使用した「エクセルギーハウス」という家があるのです。

エクセルギーハウスは、夏は雨水の気化熱を利用して涼しくし(雨水涼房)、冬は太陽を電気に変換するのではなく熱エネルギーとして利用(太陽熱温房)します。
電気で室内の空気を冷やしたり温めたりするのではなく、自然の力を使ってじんわりと床、天井、壁を涼しくしたり温めたりします。
人が暑さ寒さを感じるのは、壁の温度を感じているのだそうです。
雨水を使った夏場の気化熱利用は、まさに木が葉っぱを通して蒸散をするのと一緒です。

つまり、エクセルギーハウスは都会の中に木を植えたとも考えられるのではないでしょうか?!

【エクセルギーハウスとは】
↓こちらをご覧ください。

◆エコハウス

一方、「エコハウス」というものがありますが、こちらは断熱と気密性能を高めることによってエアコンで室内温度をコントロールするというのが前提のようです。

エアコンというのは、「1」の電気で、「3」の冷気を室内に送り込むことができる一方で、その合計である「4」の熱を室外に排出しています。
エアコンは地球の気温を温めているので、エアコン前提の家を「エコ」と言っていいのだろうかと、エクセルギーハウスを知ってしまうと疑問に思ってしまいます。

また、エコハウスのテーマには自然エネルギーの利用というのもありますが、
自然の力をそのまま利用というより、自然エネルギーを電気へ変換するということで、化石燃料を使用しないというのがポイントです。

「エコハウス」も従来の住宅よりもずっと環境を重視したものですが、自然エネルギーや再生可能エネルギーを使用したとしても、なんでもかんでも電気を使う暮らしを続ける限りサスティナブルな社会は遠いと思ってしまうのです。

電気を消費しない暮らしにシフトできれば、CO2削減を理由に原発を推進する必要もなくなるのになぁと、賃貸住宅に住みながらエクセルギーハウスをいつか建てたいと願うのでありました。

⇒環境省エコハウスモデル事業

エクセルギー挿絵

1件のコメントがあります

  1. Shuji-H

    エクセルギー。
    これは面白いですね。
    政府も得意の助成金や減税をこういう技術促進と組み合わせてほしいですね。

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