STOP FOOD LOSS!
もったいないおばけも呆れてる

10月16日は世界食品デーでした。
世界中の飢餓や栄養不足に
苦しむ人々のことや、
その人々を救うための解決策を
考える日です。
先月10月31日までの一か月間、
ゼロハンガーチャレンジのキャンペーンが
実施されていました。
これは、食品ロスを削減する
様々な取り組みによって、
飢餓や栄養不足に苦しむ国や地域
の人々の食料支援に繋げるものです。
ゼロハンガーチャレンジについての詳細はコチラを是非ご覧ください。
⇒https://www.jawfp.org/worldfoodday2021/

日本は、食品自給率が37%と
先進国の中では最低水準のくせに、
食品ロスはいつも上位にきています。
その日本の食品ロスの量は、
国連WFPが途上国などに支援している
食料の約1.5倍にもなります。
テレビでは、
未だに食料や料理を無駄にしている
番組が散見されます。

日本国内の食品廃棄量は年間2,530万トン。
その内、まだ食べられる食品、
つまり食品ロスの量は年間600万トン。
これは、全国民が毎日ご飯一杯分をすてていることになります。
そして、食品ロスの半分近く46%は家庭から出されています。
ちなみに、世界レベルですと、
人のために生産された全食品の約1/3が廃棄されているという事実!
10人に1人が飢えや栄養不足に苦しんでいるのに !
日本人の4~5人が捨てている食品で、飢餓で苦しむ10人の1人を救えることになります。
それでもまだ、気軽に食べ残しができますか。
それに、環境負荷やゴミ焼却によるCO2問題など、食品ロスは百害あって一利なしです。
日本人はもともと
「お百姓さんや漁師さんを慮って残さず食べる国民」
だったはずです。
食べ物を粗末にしているとお年寄りに叱られませんでしたか?
尊敬に値する文化、風習は残していきたいです。
ほら、
モッタイナイお化けも
嘆いていますよ。
【出典・参考】
農林水産省による食品ロスの報告
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html
国連WFP
https://ja.wfp.org/
こんなことも考えてみては?

SDGsの
ゴール12つくる責任。つかう責任のターゲット3は、
<2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる> です。
これに取り組んでいるおもしろい「もったいない」事例をご紹介します。
企業が利益を追うことはわるいことではないです。
ですが、欠品損を恐れて
過剰生産しなければならない体質を
考え直すことはできないでしょうか。
最後のひとつまで
きちんと消費者に届けることは
できないでしょうか。
毎年必ず(廃棄の)問題になる
クリスマスケーキ、
恵方巻、
お正月食材 など、
目に余るほどの廃棄量です。
余談ですが、
私の知人で、
食品に表示された賞味期限の日の
夜12時が1分でも過ぎたら、
その食品を捨てている
という女性がいました。
賞味じゃなく消費期限だとしても神経質過ぎでは?
思うのですが、
食品の腐食具合を吟味するためにご自身の
”鼻”
を鍛えませんか。
地震や異常気象など、いつ何時どの様に被災するか分かりません。
災害に被った時にも、食べられる食品を消費期限が過ぎたからといって、
捨てられますか?
それと、よく野菜などにいわれる「規格外」。
野菜たちにしてみれば
誰かが勝手に決めた規格のために 規格外なんて呼ばれるのは、
ホントいい迷惑! って思っているに違いないです。
余談+蛇足+おまけ
覚えていますか?1993年の米騒動を。
記録的冷夏による深刻な米不足。
減反などの自業自得とも言える政策によって、
被害が拡大されました。
政府はタイや中国、アメリカから緊急輸入を進めたのですが、
この日本のお願いにいち早く応えてくれたのがタイでした。
タイ政府は自国の流通分が足りなくなるにも関わらず、
備蓄在庫をすべて日本に融通してくれました。
それに対する日本人の取った行動は、
嗜好に合わない、
和食に不向き、
などといった理由で
廃棄する人が後を絶たなかったのです。
なんと恥ずかしかったことか!
私は忘れません。
地球は思ってると思います。
「私の上では、毎日たくさんの食べられるモノが生まれているのに、なぜ飢える人や餓死する人がいるのだろうか」
