バーチャルウォーター

バーチャル・ウォーター(仮想水)ってなに?

私たちの身のまわりにある製品や食料の生産加工過程で「水」が使われていない物は無いでしょう。
外国で作られた製品や食料を輸入することは同時にその生産過程で使用した「水」をも輸入していると考えられます。

バーチャルウォーターとは、食料や畜産物を輸入する消費国が、自国でそれらを生産すると仮定した時に必要となる水の量を推定したものです。

世界の中で日本は水資源が豊かな国ですが、食料自給率が低いため沢山の食料の輸入に頼っており、輸出国の水資源を使用しているため、それは同時に「水」も輸入していると言えます。
日本のバーチャルウォーターを国内と輸入で比較をしたとき、国内で賄っているバーチャルウォーターは23%で輸入が77%です。水資源が乏しい国をさらに窮地に追いやる可能性もあり、世界的に水不足が深刻な問題となる中でバーチャルウォーターの不均衡が指摘され始めています。

食料自給率を高めるのは勿論、地産地消、食品ロスを減らすことでバーチャルウォーターの消費を抑えていきたいものです。

⇒世界の水が私たちの生活を支えています(環境省のサイト)

水イメージ

では、どのくらいのバーチャルウォーターが使われているのでしょう。

【畜産製品】
・牛肉1kgあたり:20,600リットル
・豚肉1kgあたり:5,900リットル

※家畜を飼育するためには、家畜に使用する水だけではなく、餌となる穀物などを育てるためにも大量の水が必要となるのですね。

【農産物】
・大豆 1カップあたり:375リットル
・かぼちゃ1個あたり:371リットル
・すいか1個あたり:501リットル
・米1合あたり:555リットル
・小麦粉1カップあたり:210リットル

普段、何気なく使っている水ですが、目に見えないところでもこんなに多くの水が使われています。
あらためて大切にしたいと思います。

環境省のホームページに「仮想水計算機」というバーチャルウォーター量が自動計算できるところがありますので、ぜひ使ってみてください。

⇒バーチャルウォーター量自動計算(環境省)

大切な水 イメージ